<<Prev   Top   Next>>
tabi_photo18 .jpg …九寨溝の宿周辺で見かけた、山岳民族の住居…


〜黄龍〜

九寨溝はものすごく不便な所にあるにも関わらず、黄龍と合わせて超有名観光地である。

出発の朝、成都のバスターミナルから九寨溝行きのバスを見つけバスに乗ること9時間。
途中トイレ休憩や昼食のとれるドライブインに停車しつつ、かなりの標高の山道を大きなバスが猛スピードでぶっ飛ばす。さすがは国内屈指の観光地だけあって、こんな山の中に!と思うほどきれいな舗装道路が整備されてはいるが、ひやひやする運転である。
道中は4000m周辺の道を走ったりもするので、「高山病にならない飴(だか薬だか)」という怪しいものを扱う売り子のおばちゃんがバスに乗り込んできたりした。

窓からの風景は中国では珍しく木の生えた自然の山が見られ、農村らしき集落や、九寨溝周辺は少数民族の集落やチベット族風の小さな旗がたくさんひらめく家々なども見ることができる。

こうして9時間かけて九寨溝の宿屋街に到着し、翌日のバスの乗り場だけ確認して1日目は終了。

私達のメインは黄龍。普通の人は九寨溝に行ったら、もう一泊して九寨溝も黄龍も見に行くのだろうが、何しろ超有名観光地は入場料も高い。ケチで怠け者な私達はそこまで全部見てやろう!という闘志も無く、どちらか一つで良いかな〜となる。そこで哲郎氏が前から見たがっていた黄龍に決定した。


2日目。
早朝にバスターミナルまで歩き、バスに乗り込み走ること3時間。
九寨溝までの道も凄かったが、さらに黄龍までの山道もど迫力。3000m、4000mの山を一気に越えていく道がとにかくずっと続く。時には山の稜線を走っているのでは?と思えるような景色を眺めたり、少々谷間に下りたかと思うと、隣の山を一気に登り、まるでジェットコースターのようだった。

やっと辿り着いた黄龍はしとしと雨。。。15時発の最終バスで帰るので、登りはロープウェイに乗って、頂上からゆっくり降りてくる事にした。
黄龍の景観区とされている場所の標高は3200mから3550mくらいで、ロープウェイはその3550m辺りに到着する。もう少しで富士山の頂上だという所に一気に着くのだから、体はついてこない。特に哲郎氏は高低差に敏感で、この時もロープウェイから降りて少し歩いた時点で、「頭がクラクラする」とのこと。少し様子を見て、ゆっくり進んだり休んだりを繰り返すうちに慣れたのか、ひどくならずに済んだので良かったが、高山病には要注意の場所である。

  tabi_photo18_2.jpg

こうしてやっと目にした黄龍。水は透き通って薄い水色というかエメラルドグリーン。少しずつ下山していくとその名の語源、黄色い龍に見えるという黄金の岩肌を水が流れ落ちる。残念ながら天気がイマイチだったので、黄金というよりは黄土色だったが、それでもキラキラした水が流れ落ち、しぶきを受ける周辺には青々した草や苔が生え、自然の美しさを感じられる。中国では乾いた大地と埃っぽく騒々しい街の連続。中国国内で本当に美しい自然を見たのは初めてだったように思う。

この九寨溝、黄龍は国を挙げての観光地。こんな高山の大自然の中で、100mごとに掃除係が箒を持っているし、立派なロープウェイと綺麗な木道を整備して、街中には見当たらないくらい綺麗なトイレが備わっているという力の入れっぷりが何とも中国らしい。


3日目。
とにかく成都へ帰るバス移動のみの1日。
行きと同じなら9時間半の我慢、と思っていたら途中で事故渋滞に巻き込まれ、2〜3時間完全にストップ。何よりトイレが心配で飲食もままならない状態の私。ふと外を見ると、明らかに近隣住民と思われるおじちゃんやおばちゃんが、カップ麺とポットを持ってバスの窓から売り込んでくる逞しさは、これまたさすが中国である。
12時間かかってどうにか成都に到着し、無事元のホステルに戻ったのであった。   

  tabi_photo18_3.jpg …九寨溝からと別の川から合流している川は二色の流れ!…


<<Prev   Top   Next>>
Next>>

Story Index