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tabi_photo22.jpg …いかにもモンゴル、チンギスハーン像!…


〜ウランバートル UBゲストハウスでの出会い〜

私達が泊まったゲストハウスは、ネットの検索やホステルワールドの評判が良く、特にツアーで評価の高い人気のゲストハウス。ところが到着してみると看板も何もなく、一見ただのマンションの一角に過ぎず、すごく見つけにくい場所にある。しかし中に入ってみると、短期滞在のバックパッカーや仕事、留学などの長期滞在者までとにかく常に人が居る。マンションの一角と前記したが、後から判明したところでは、そのフロアーだけではなく、別棟にも数箇所部屋が確保されており、そこすらほとんど満員という人気ぶりだった。

到着した日の夜、ゲストハウスのオーナー夫人にツアーについて相談した際も、私が前日に体調を崩しており万全では無いことや、あまり長いツアーはハード過ぎて楽しめない事も多いなどアドバイスしてくれた。彼女は到着した宿泊客ほぼ全員と面談し、目的や要望を聞き、どのツアーに誰を組み込むかを計算しながら様々なツアーを組み立て、全てを掌握しているプロフェッショナル。ツアーの種類は1日や2日のものから、長いもので3週間に及ぶものまで様々。私達は信頼出来るオーナー夫人の勧めてくれた、5泊6日のホワイトレイクツアーに参加する事に決定。
翌日に小さなウランバートル市内をちょこっと歩いて観光し、ツアーに必要な物を購入したりして、3日目の朝には出発する事になった。


このゲストハウスでの初日、鷲の研修をしている日本人の博士に出会った。
彼は研究のために、モンゴル西部のカザフ族の 家族と一緒に暮らし、何ヶ月かに一度、論文のやり取りや書類仕事のためにウランバートルに滞在する。そこを拠点に日本やヨーロッパでの学会に参加したり、本の出版の仕事をしたりと世界を股にかけて活躍されている。

こう紹介するとたいそう偉い先生の様に思えるが、ご本人はとっても素朴で穏やかな方で、見ず知らずの私達にも気さくに鷲やオオカミの話をしてくれた。またモンゴルでは公共の移動手段がないため長期の旅行者は馬を買って旅をするとか、遊牧民のゲルに行けば、誰であっても食事や寝る場所を提供してくれるなど、なかなかコアなお話をたくさんしてくださった。
「オオカミは凄いですよ〜。何百頭の羊の群れを一晩で全滅させますから。彼らは食べるために殺すんじゃなくて、殺す事が目的なんですね〜」と優しい笑みを浮かべながら話すこの人は、ただ者ではないと感じた事をよく覚えている。世界には変わった人がいるもんだと思ったが、その反面、そこまで自分の好きな物に一直線で、馬でモンゴルの大地を走り回り、お風呂もシャワーもないカザフ族の家で何ヶ月も生活できる、そのライフスタイルが羨ましくもあった。特に哲郎氏はしきりに感心しており、今でも彼は哲郎氏にとって憧れの人の一人である。


またこのゲストハウスでは、モンゴル語を習得するために留学している中国人の女性ともよく話をした。彼女は中国生まれの中国育ちだが、モンゴル人の血筋であり、自分のルーツであるモンゴル語を勉強したいと思ったそうだ。ちなみに彼女は英語も日本語もペラペラで、私達とは日本語でしゃべってくれた。
さらにスタッフの一人はかなりの数の言語が堪能で、日本語もわかるという女性がいた。そのスタッフは私達が誰もわからないと思って話していたくだらない会話の内容を、実は聞いていたようである。。。

これまでの中国の旅では「中国語が話せたら」と思った事は何度もあったが、英語はそこまで通じないので、身振り手振りでどうにかなるものだという感じだった。が、ここモンゴルに来て語学の堪能な人々に会ったり、ツアーの仲間や同室の人としゃべることが多くなり、英語はもちろんのこと日本語以外の言語が一つでも話せたら良いなという想いが芽生え始めた。
何しろこの時の私の語学力は本当に酷いもので(いまだに酷いが。。)中学初級英語すら出てこない。だいたい実際に使ってみたことが無いのだから、どんな簡単な挨拶すら、どのタイミングで何と言えば良いのかがわからない。そこからの出発はかなりの道のりを感じたが、まずは「英語で他の国の人々と喋れるようになりたい」と本気で思うようになったのは不思議な事にここモンゴルからだったように思う。   

  tabi_photo22_2.jpg …市街中心地でもこの眺め…


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