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tabi_photo23_3.jpg …これぞモンゴル!の大自然…


〜ホワイトレイクツアー初日〜

朝、ロビーに集合したツアーのメンバーは私達を入れて7人。シンガポール人の青年3人組、クリス、ハン、ロジャー。インド出身で今はニュージーランド国籍のアシシ。ドイツ人で元炭鉱夫のトーマス。それにモンゴル人ドライバーのエギーを合わせて総勢8人で5泊6日のツアーに出発。
始めに荷物を積み込むのだが、車は大きめのバンが改造されて、ガタガタ道仕様になっているような車で、前に2人、後ろに6人はかなりギリギリ。その上最初は指示された通り、一人1日2リットル計算で購入した水、それに食料があるものだから、積み込むのも一苦労。どうにかこうにか詰め込んでの出発となった。


ウランバートル中心部から2時間も走ると、そこにはもうひたすら続く草原と小さな丘、遠くに見える低い山以外何も無い風景。後ろに座った6人は向かい合っているので、まずは自己紹介も兼ねておしゃべり。私は英語がほとんど理解できずに、哲郎氏に通訳してもらう。哲郎氏はみんなと会話しつつ私の面倒を見るのだから大変で、少しは自分で理解しようとするけれど、勝手に理解したつもりで全然違う風に解釈していたり、なかなか苦戦である。

そうこうするうちに、ツアー1回目の食事。それはだだっ広い平原を突き進む道沿いに突然出てきたレストラン。
ツアーでは毎回利用するようで、到着した際も他のツアー客が2、3グループいて賑わっていた。出てきた食事はハンバーグに目玉焼き、ご飯にパンにポテトという豪華ランチプレート。今思えば、その先のツアー中の食事は質素なものが続くので、ここでがっつり食べてツアーを乗り切るという感じなのだろう。哲郎氏は私の分も少々食べて、満足なランチ。

そこからは信じられないくらい何もない、というより自然しかない草原をひた走る。
この感覚がこれを読んでいる方にいかほど伝わるだろうか。とにかく本当に何もないのである。真っ青な空を鷲だか鷹だかが優雅に舞い、ほんのたーまに遊牧民が羊や馬の群れを追うのとすれ違う。そしてその後は再び果てしなく続く草原である。
ツアー初日の私達は、この風景を飽くことなく眺め、何にか分からぬ感動を覚え、休憩の度に何度も何度も深呼吸をした。

ある川を渡る時には、川の手前で全員車を降ろされた。てっきりこの澄んだ美しい水辺で一休みかと思いきや、前方をみるとそこには今にも崩れそうな木製の橋があり、どうやらその橋を渡る為に降ろされたらしい。歩いて渡るのすら不安になるような橋を、果たしてあんなに荷物を積んだ車が通って、持ち堪えられるのだろうかと本気で心配になる外観である。
渡ってみればグラつくこともなく、まだまだ頑丈な橋であったけれど、そろりそろりと進む車を先頭に、それを見守りながらゾロゾロついていくツアーメンバー。橋を渡り終えるまではちょっと不安で、ちょっとワクワクと滑稽さが入り混じったような妙な感覚であった。
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10時間のドライブを終えて19時。一つの遊牧民家族がいるゲルに到着。
どうやら毎回ツアーの際の宿泊と食事の提供をお願いしているようで、家族の住むゲルとは別に、ゲスト用のゲルが用意されていた。モンゴルの遊牧民が使用しているゲルは、よくキャンプで使うテントが少し大きくなって丈夫になったようなものかと思っていたら、大間違い。中に入るとそこには7台のベットと馬糞を燃やす煙突付きのストーブと小さなテーブルがあり、思いの外広い。また中の装飾やちょっとした色遣いがとても美しく、とても快適な宿である。

夜暗くなるまで野外でトーマス提案のロープを使った「人間知恵の輪」や、釘を使ったゲームなどで子供に戻ったように遊び、日没を待つ。何しろこの大自然の空の下で満天の星を眺められると、みんなワクワクしていたのだから。ところが5月終わりのモンゴルは、日没が22時近い。それでも地平線はうっすら明るく、完全に暗くなったのは23時過ぎたっだ。星を観るのが大好きな私も、日没後の急激な冷え込みと疲れで残念ながらギブアップ。真っ暗になるのを待てず就寝となった。

それにしてもツアー初日。ただただ自然に圧倒されながら過ごしただけなのに、何もかもが感動的で、私は哲郎氏に「この旅に連れて来てくれてありがとう」と改めてお礼を言ったのであった。   

  tabi_photo23.jpg …豪華ランチプレートを食べた立派なレストランはこんな感じ(笑)…


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