<<Prev   Top   Next>>
tabi_photo4.jpg …上海の外灘地区のド派手な夜景…


〜上海の日々〜

旅の始まりで私達の気持ちが新鮮だったからか、旅慣れていなかったせいか、上海では予想以上に色々なことがあった。上海に着いて二日目には、上海駅まで行き鉄道のチェックをしたり、道すがら美味しい包子(パオズ)を食べたり、どうにか入った食堂で何が出てくるのかわからないまま食券を買って、美味しい小籠包に出会ったり、苦戦しながらもどうにか探索を開始した。
ちなみに包子とは日本の肉まんの元祖だと思われるが、街の至る所で売られている。サイズは小さめで、中身の違う包子がたくさん入った蒸し器が2段3段と重ね上げられている。いろいろな街で買ったけれど、外見では区別できないのでいつも中身は買ってからのお楽しみ。中身が肉でも野菜でもお芋でも、全部美味しくて失敗した覚えが無い。唯一、ある街で珍しく長蛇の列に並んでみたら、包子風で中身の無い蒸しパンだった時はちょっと残念だった。

そんな上海二日目にして、事件は起きた。というのは大げさすぎるが。。。

公園のベンチでガイドブックを開いて、上海の観光地や今後の移動について考えていると、3人連れの中国人が流暢な英語で話しかけてきた。そのうちの二人が田舎から上海に遊びに来たので、案内しているのだとか。哲郎氏は中国に入って全く英語が通じないことに、相当ダメージを受けていたところで、水を得た魚のようにしゃべりだした。私はといえば中国語はもちろんわからないけれど、それと変わらないくらい英語もできない。だからどこに行ってもともと言葉が通じないと覚悟しているので、ジェスチャーでどうにかするしかないだろうと楽観的だったのだけれど。。。

結局この3人は、「tea ceremonyがあるから行かないか?」と、さもフリーイベントのように誘い、私達を高級な中国茶屋に連れて行き、高いお茶代を請求するという、いわゆる「茶詐欺」の詐欺師さん。
それにしても見事というか、私達がうぶだったというか。手口としては3人が分担して一人ずつの横にぴったり付き、こちらが途中で相談したり考えたりできないようにすごい勢いで話しかけまくり、気づけば高級茶屋に到着している。そこではみんなで頼んで割り勘にするという、ちょっとした親近感ももたせたりしてくる。

実際、私達は人気のない高級そうな店に着いた時に、「あ、これはもしや!」と気付いていた。それなのになぜ文句を行って帰らなかったのか?今思えば本当にうぶだったとしか言いようがない。気付いていたのに席に着き、高いメニューを見せられげんなりして二人で一つだけ注文。5人で3種類のお茶を頼んで割り勘にさせられるという始末。私は気付いた時からだんまり。平和主義の哲郎氏は、それでも相手の調子良い会話に合わせつつ、どうせならこっちも利用してやろうと、一緒にYHを探してもらうことにする。
その詐欺師たちも根っからのワルではないのか、警察に突き出されたくないからか、おとなしくYH探しに付き合って、あっちにウロウロこっちにウロウロ。そして本当にわかりにくい場所をどうにか探し当ててくれ、そそくさと退散していった。
結局彼らが見つけてくれた所はイマイチで、自分たちで見つけたYHに移動したのだが、そのYHの壁に「tea ceremony詐欺に注意!」という張り紙があったのだから笑うしかない。

さらにこの手口、1年半後のキューバで再会するのだが、その時はさすがに気付いたので何も注文せずに出てきた。再び店まで連れて行かれてるのはどうかと思うが、そこで「飲み物でも注文しよう」という彼らに、「そっちがおごってくれるならいいよ」と冗談を交えつつ、断固としてお金は出さずに店を出てこられたのは 学習と成長の証だと思いたい。
  

<<Prev   Top   Next>>
Next>>

Story Index