<<Prev   Top   Next>>
tabi_photo5.jpg …カメラの修理をしてくれたスゴ腕職人のデスク…


〜三井さんとの出会い〜

上海3日目には自分たちで探したYHに移動して、哲郎氏も英語がしゃべれる環境になり、だいぶ落ち着いて観光やらこの先の経路やらを考えることができるようになった。特にW IFIの環境が整ったことと、中国語がしゃべれる日本人、三井さんとの出会いがとても大きかったと思う。

三井さんは北京で中国語を学び、中国で就職活動をしているところでYHに長期滞在中だった。はじめは日本人と気付かず、話しかけもしなかったのだが、ふとした時に向こうから話しかけてくれて日本人と判明。
YHに移って2日目には、デジカメをうっかり落として壊すという残念な事態に陥ったところを、中国語のサイトからデジカメの修理をしている場所を探し、素人には到底わからない大きなビルの一室の修理屋まで付き合って事情を説明してくれたという、私達の救世主。

このデジカメ修理屋は、一見ただの小さなオフィスのOLさんに見えるお姉さん。でもデスクの上には細かい精密機械の部品がたくさん転がっており、一人で修理屋をしている様子。その場で修理代金を告げられ翌日取りに来るようにとの事。半信半疑で取りに行くと、約束通りすっかり直っていた。保険会社に提出するための領収書やら修理の証明やらもできており完了。言葉の通じる日本であっても、カメラの修理となればメーカーに送るだ何だとお金も時間もかかる厄介事だが、異国において1日でカメラが元通りとは、中国人の職人技っぷりに感心させられた。もちろん何から何まで手伝ってくれた三井さんにも大感謝である。

それだけでなく三井さんとは色々な所に一緒に出かけた。
上海の郊外にある南翔という所に行ったのも、彼が誘ってくれたからである。
南翔は上海から地下鉄を乗り継いで行ける、お手軽観光地。私達は三井さんに教えてもらうまで聞いたことも無かったが、水郷の街として有名で、歴史ある古都らしい。また「南翔饅頭店」という小籠包の有名店が日本にもあるくらい、上海小籠包の元祖と言われる土地だそうだ。
行ってみるとなるほど小籠包の店があちこちにある。有名店は行列するらしいが、何の下調べもしていない私達は、目に付いた店に入り、三井さんに注文してもらう。この日は中国語が喋れる人がいるからビビらなくて良いという開放感で、「なんだかやけにいっぱい運ばれてくるな〜」と思いながらも後から後からやってく る小籠包を平らげていった。
清算して店を出ようとしていると、三井さんが何やら言われてさらにお金を出している。どうやら注文が違ったらしく、一つはハーフにしてもらうはずだったのに20個x3人分食べたらしい。。。彼の中国語が通じなかったのか、お店の人が適当に聞いて勝手に持ってきたのか謎だが、やはり気を抜いてはならないのであった。

上海の後は西湖、黄山と一緒に旅をすることになったのだが、これらの日々で中国で生き抜く術を教えてもらったからこそ、1ヶ月半もの中国の旅を楽しめたことは間違いない。中国人との感覚や習慣、習性の違いなど、彼が中国で生活して得た生の情報は本当に貴重だった。
北京では高層マンションが次々と建っているが、外見だけ大変立派で、中は配管やコンクリートがむき出しのままというような突貫工事ばかりだという話を聞いた時には、地震や災害などのニュースでビルごと崩れていたりする情景が浮かび妙に納得。
中でも一番役に立った情報は、「外出中きれいなトイレに入りたければ、大きなホテルのロビーにあるトイレを使えば良い」である。日本人の感覚なら、泊まりもしないホテルでトイレを借りるのは気がひけるし、入っていこうとしたら止められるかもしれないなどと考えてしまうが、そこは中国。彼らは誰が入って来ようが、トイレに行こうが全く気にしていない。これは衝撃的なトイレの多い中国で、本当に本当に助かった。

こんな良い所も悪い所もひっくるめて中国をこよなく愛する彼は、その後も中国人と働きたいという信念のもと就職活動を続け、日本の外食チェーンで中国にも出店している会社に就職し、希望通り中国勤務で活躍しているから素晴らしい。
  

<<Prev   Top   Next>>
Next>>

Story Index