~バンコク最後の3日間~
バンコクの最後は、何度も登場した哲郎氏の親友サムのマンションに宿泊。
サムの依頼で、真っ白な部屋の壁が殺風景だから、絵を描いて欲しいとの事。
哲郎氏は、ずっと持ち歩いているキャンバス以外に絵が描ける喜びに浸りつつ、着々と仕事を進め、残る私は暇なのでお散歩したりお料理したり気楽な日々。
気楽とはいえ、数日後にはインドのコルカタへ飛ぶ私たちは、ネットで情報を集める度に「インド怖いなぁ。。。」と不安が募り、楽しいマンション暮らしを満喫しようと思っても、インドが頭を離れない(-。-;
気もそぞろのせいか、問題続出。
ベランダに干したTシャツが下の階に飛んでいってしまったり、慣れないカードキーを持たずに外出してしまい、マンションのエントランスのおじさんに身振り手振りで伝え、どうにか鍵屋を呼んでもらって開けてもらう事になったり。
鍵屋さんへの支払い、350バーツ!
出国直前に予想外の出費でドキドキしたり。。。
とにかく「未知のインド」の不安がどんどん膨らんで、みんなで食事しても何をしていても気持ちはふわふわ。
タイという国が安全で心安らぐ国だった上に、友人達のもてなしや滞在が長く穏やかな日々が続きすぎて、自分たちが「バックパッカーに戻る」だけの事が、「新たな旅の始まり」の様に感じてしまっていた。
けっきょく出発前夜もよく眠れないまま、出発の朝を迎えてしまい、とにかく空港までのタクシーに乗り、見慣れたバンコクの街にお別れとなった。