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tabi_photo61_4.jpg …初インド上陸…



~インド、コルカタへ~

まず、この旅日記について。
生活や環境の変化、子育てに時間を取られたりで、長いブランクが空き、もはや旅から10年もの歳月が過ぎようとしている。
ここで思い出さなければ、一生忘れてしまうと思い再起動。

10年も経つと時代はどんどん変化し、何もかもデジタル化。さらに新型コロナウイルスにより世界中で生活の変化を余儀なくされた今、情報としては全く意味を持たないだろう。それでも昔こんな旅をした時代があった事を残すべく、文字にしてみようと思っている。


バンコクでのゆるゆる生活から、久々に早起きしてコルカタへ出発の朝。
外は雲ひとつない快晴!
でも2人ともインドへの不安が募り、良く眠れないまま朝を迎え、ぼんやりしたままタクシーで空港へ行く。

スワンナプーム空港はすごい人で、活気に満ちた空気に押されるようにチェックイン、2度のボディーチェックを終えて飛行機へ。
自分たちの席を見つけほっとすると、隣にはインド人だらけの機内でやたらと目立つ金髪のイケメン君が!

その彼はアメリカ人のウエス。
タイで英語の先生の任期を終えて、旅に出るところだと言う。
日本でも働いたことがあるらしく、とても気さくに話をしながらのフライト。
コルカタへ着いてからの事は、何も決めていないという余裕っぷりで、私達のサダルストリート行きに便乗してくれることになった!

コルカタに到着後、事前リサーチによる情報に従い、まずATMで現金を引き出し、メータータクシーを見つけていざサダルストリートへ!
と順調にいったようだが、実のところタクシーの周りにいて、トランクに荷物を入れたり、運転手と私たちの周りで冷やかしていたおじさん達が「ミスター、チップ、プリーズ。」と言い出して一悶着。そういう文化に不慣れな私たちは戸惑い、一気にテンションが下がる。。。
タイバーツしか無いと言って小銭を渡して諦めてもらったけれど、やれやれ。
この時からインドにいる2か月もの間、こんな毎日が続くとはつゆ知らずタクシーに乗り込み、さらなる衝撃を受ける事となる。

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タクシーで走ること約1時間。だったはずだが、だいぶ長く感じたサダルまでの道のり。
何車線も車がぶつかりそうにひしめき合って走る大きな道もあれば、路地に入ると、道はガタガタ。
瓦礫の山のように見える物が家だったり、道路の割れ目に溜まった水で洗髪している家族がいる。
タクシーの助手席の隣に座る金髪のイケメンを、道から「ガン見」するインド人達。
車が信号で止まる度に、道ゆく人が「ガン見」するのはウエスが目立つからかなぁ?
でもあんなに凝視しなくても、、、??

この時はタクシーの車窓に見える様々な事が、とにかく衝撃的でこちらもガン見状態だったわけだけれど(笑)
そんなこんなで、どうにかサダルストリートに着いた!

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サダルストリートって道の名前だから当たり前だけれど、ガイドブックに載っているくらいなのだから、旅人の多い街かと思いきや、そこは小さな安宿街エリアという程度。
雨季で旅人が少なかったせいか、バックパック背負ってる外人が3人居るだけで、やたら目立つのである。
当然、「宿を紹介する」と言って寄ってくる輩にウンザリする羽目に。
彼らの合言葉は「クリーンでチープ!」確かにそれは嬉しいけどね。。。
着いてくる客引きから逃げまわり、何軒かチェックしてシーツの綺麗さで決めたcenter place。

このまま寝台列車のチケットを取って北上を即決したウエスと、遅い昼食を食べる。
初めてのインドでの食事。もちろん美味しいカレーとナンだったが、外に待つ取り巻き達や、明日からの事を考えると気もそぞろで、美味しさも半減。


ウエスを見送り、さてさてこの先どうするかな〜と不安だらけの一夜。
何しろこの旅のとっかかりは、哲郎氏が「インドに行きたいインドに行きたい」と呪文の如く呟いていたのが始まりなのに、いざ着いてみると色々厄介な事ばかり。
まだ初日なのに大丈夫か!?と喝を入れつつ、翌日には南インドに向かう決断をしたのであった。

  

tabi_photo61_3.jpg …初インド飯!!…
 


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