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tabi_photo62_1.jpg …コルカタで私たちが唯一見た観光地、ビクトリア女王を記念した大理石の宮殿…



~コルカタ、そして南下~

コルカタの街並みは、雑多としたショップととにかく圧倒的にインド人が多い印象で、ここが本当にバックパッカーの集まる場所なのか、、?という疑問を抱きつつ、翌朝。
朝から音楽などが鳴り通りがやけに賑やかなので、外へ出てみると、この日はインドの独立記念日だそうで、とにかくインド人がわらわらと外で集って、チャイで乾杯などしている。

「なるほどどおりで、インド人が多いわけだ〜」とこの時は思ったけれど、今思うに、実際のところインドは人口が多いからどこへ行ってもインド人は密集しており、なんだかお祭りみたい!と思った事は旅の間に何度もあって、この日が、、、と言うほどではなかった気もする。

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街をぶらぶらしていると、素焼きのぐい呑みのような器でチャイを売っていて、これこれ、見たことある!!とテンションも上がってジンジャーの効いた美味しいチャイを飲み干し、終わった器を地面に叩きつけてパリン!
本当にあるんだ〜と感動したものの、あれ以来どの街に行っても、素焼きの器スタイルのチャイ屋には出会わなかったので、特別なパフォーマンスだったのか、サダルストリートの名物だったのか、、、?

また、街角の小さな小さなサンドイッチ屋さんに行列があり、注文してみるとすっごく美味しいホットサンドが出てきて再び感動。
サダルストリートに着いた時の印象は、とにかく面倒臭い事の連続で辟易したけれど、2ヶ月いたインドで美味しかった物のトップにあのホットサンドとチャイは入っている事を思うと、やはり行くべくして行ったように感じる。

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それにしても、当時はそこまでの感慨はなく、とにかく早くコルカタを脱出しなければ!と決断した南インド行き。
そもそもバラナシ、ブッダガヤとリシュケシュくらいしか目指していた街はなく、そのまま目的地に向かうと、インド全体を味わう間も無く、インドを出てしまうのではないかという心配。また南インドの方が穏やかで楽しいらしいというネットの情報に一縷の望みをかけての決断だった。

旅行会社で、なかなか通じない英語のやり取りを経て、入手したのはチェンナイまでの26時間3等エアコンスリーパー。
車両の違いや値段の違いのリサーチがないまま交渉したため、本当は2等寝台を希望したつもりだったのだが、部屋に戻ってチケットをよく見れば3等。
「あーあ、やっぱり騙された〜」と、1度はエージェントを疑った。だが列車に乗ってみればバックパッカーの自分達には十分過ぎる車両で、値段も相応のものだった。
何も知らずに「2等寝台にして!」と言い張っていた自分達を、ちょうど良い場所へ仕向けてくれたエージェントに感謝。


列車の中はギンギンにエアコンが効いており、ビジネスマン風のおじさま2人とのコンパートメント。

車両には「チャイ!チャイ!チャイ!」「トマトスープ!トマトスープ!」など独特の掛け声とともに車内販売が度々やってくる。
が、慣れない私達は何がきたのかわからないし、なかなか注文できずにいると、その紳士達は、順々にコーヒーやらコロッケやらをごちそうしてくれ、旅での出会いを祝し、また旅でのトラブルに注意するようにとの心配もしてくれた。

夜はみんなとても静かで、中国の寝台列車の騒々しさなどを思い出しつつ、この列車の中の平和な時間がずっと続けばいいのに〜なんて甘い考えが頭をよぎったりもして。。。

それでも到着してしまうのだな、、、、南部の街、チェンナイ!
  

tabi_photo62_4.jpg …列車の中で記念の一枚…
 


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