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tabi_photo7_4.jpg …早朝の西湖湖畔で踊るおばちゃん達…


~西湖、黄山~

一週間でいろいろな事があった上海を後にして、杭州市、西湖へ向かう。

西湖では、まず西湖に行くバスを見つけるのに「シーフー」という西湖の中国語読みの発音ができず、大苦戦。たかがカタカナ2文字のこの地名が誰にも通じず、メモ帳に漢字を書くと「あ~シーフーね!」って、どこが違うのかわからない。。。結局未だに発音できず、中国語の音程の難しさを思い知らされた。
西湖観光では、後から合流した三井さんと共に、国内の観光客がよく利用している貸し自転車を使って、リンリン鳴らしながら自転車に乗りまくり、中国人になった気分を満喫。この貸し自転車、スタンドは町の至る所にあり、どこから借りてどこに返しても30分以内なら無料という親切なシステム。それを利用し30分ごとに乗り換えて、途中何度かオーバーした分しか料金はかからず丸二日で100円くらい。ケチな日本人で申し訳ない気もしたが、大変楽しませてもらった。

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西湖からちょっとリッチに高速バスで老街(黄山に向かう拠点の街)へ。大きな荷物をYHに預けて、一泊二日のプチ登山。

黄山では、登山道や山頂から周囲の切り立った山が見渡せ、漢詩に出てきそうな中国らしい風光明媚な景色を堪能できる。中国人の富裕層にも有名で人気の観光地なのだろう、入山料や山頂ホテルは結構な値段。だからこそというべきか、山の上まで登山用の階段を整備してあり、ヒールのお姉さんでも登れるようになっているのが中国流。自然が生み出す景色を楽しみに行くのだが、人が集まる所は全て人工物で埋め尽くされていくようだ。就職活動用の革靴しか持っていなかった三井さんも、難なく登頂できたのはそのおかげでもあるので、文句は言えないが。。。

その登山道では土産物やジュース、食べ物などが売られているのだが、中でも印象的だったのが氷水に浮かべられた胡瓜。山の上では何でも高値になるので、基本的にはおやつや水、軽食は持参していたのだが、日差しも眩しい初夏の登山。暑くて暑くて階段の途中で何度も休憩し、その度にジュースや水と共に氷水に浮かぶ胡瓜が何とも美味しそうに見えるのだ。私達は買わなかったが、三井さんは何度か誘惑に負けていたのを思い出す。

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そして山頂。改めて中国人の賑やかさ(もはやうるささ)にカルチャーショックを受ける。
中国に入国して以来、中国人はみんなが大きな声で話していて騒々しいと感じてはいたが、それは国が違えば習慣も違うので、こういうものなのだと納得していた。それでもたまに、「いい加減に、静かにしてー!!」と叫びたくなる時がやって来る。その第一回目が黄山山頂だった。

高い所に登れば人は夕日を眺め、朝日を拝む。これは特に日本人が好む習性があるのは間違いないが、中国人もそのようである。ところが、中国人は綺麗な夕焼けのなか夕日が沈んでいくのを眺めながら、携帯で大音量の音楽をかけたり歌を歌っていたりする。また山頂のホテルでは御来光を眺めるために早起きする、のは良いとして、朝の4時から廊下でけたたましい笑い声やしゃべり声。陽気な歌声まで聞こえてくる。そして御来光を眺めながらもワーワーキャーキャー、お祭りのごとく賑やかである。日本人とは違うんだな~と思ってはみても、さすがに閉口してしまった。
水墨画に出てきそうな山々の連なりや険しい岩山から生える松の姿など、イメージにある「中国の山」が眺められ、景色は抜群に良いので一見の価値はある。ただもう少し厳かさみたいなものが味わえぬものかと。。。これもまた中国なり。

ちなみに登山前に老街で初めて挑戦した臭豆腐。
発酵させた汁につけた臭いのキツい豆腐を揚げたもので、よく道端の屋台で売っている。上海でもよく目にしていたがその近くを通るだけでわかるくらい強烈な臭いで挑戦できずにいたが、食べてみると癖になるお味。ビールにぴったりなおつまみを発見した。
  

tabi_photo7_2.jpg …道端の臭豆腐(1元)…


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