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tabi_photo9_2.jpg …天安門広場にて(兵隊さん?学生さん??)…


〜北京〜

北京は言わずと知れた中国の首都である。一見すると大都会だが上海ほどの派手さはなく、地味な印象。ただそこには何百年も前からの建物や町並みが残っており、かと思えば近代的なデパート地区があったりと見所の多さはさすが首都の貫禄。
私達は伝統的な四合院造りの家を使ったホテル兼ホステルで、ドミトリーの部屋だけ格安で泊まれたため、とてもリッチな空間を堪能することができた。本来ホステルではないので洗濯場が無いのが不便だが、シャワールームで強引に洗濯し、部屋に洗濯ロープを張って干し、どうにか乗り切る。慣れれば快適でこの旅初の長期滞在となった。

北京では故宮博物院(紫禁城)、影山公園、天安門広場、王府井、京劇に万里の長城の一つ、慕田峪(ぼでんよく)長城ツアーと私達にしては結構しっかり観光した。
中でも故宮博物院の迫力は世界中を廻った後の今でも忘れない。門を入るととにかく広く整然とした佇まいで圧倒される。そこには当時の人々がいたであろう空間が残っており、北京の街中の喧騒を忘れてタイムスリップした気分。その後太和殿、中和殿、保和殿さらには内廷へと進み、外壁から屋根から宮殿内部まであらゆる豪華な装飾を目にすることになる。
私達は不勉強のためどれが有名な壁画だとか彫刻だとか、誰それの部屋だとか、その辺はよくわからないまま見ていた。それでもそんな事より、とにかくその広大な土地にこれだけのものを作らせ、そこで暮らし、数千もの宦官や役人を従えて政務を執り行っていたという皇帝の時代を思い浮かべると、その権力の偉大さは想像を絶し、鳥肌が立つようなロマンを感じるのだ。
なんとも抽象的な感想で申し訳ないが、結果的に私達が見た世界遺産の中でトップクラスとなった事は間違いない。これは本当に見る価値があるお勧めの場所である。

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また万里の長城も然り。
「そりゃ人類史上最大の建造物っていわれて、超有名だもんね」と思われるかもしれないが、訪れてみてとにかくそのスケールの大きさに驚かされる。長い間膨大な数の人間が長城の建設に送り込まれ、人海戦術で石やレンガを一つずつ積み上げていったのだろう。紫禁城を見た後だけに、これも全て皇帝の権力の象徴であると思うと、皇帝の偉大さを改めて感じる。と同時に、これほどの権力を持った皇帝が、長い年月と労力を費やしてまで、この果てしない長さの城壁を築かなければならなかった理由は、敵(北方遊牧民族)の襲来をよほど恐れていたという事でもあるのだ。そんなあれこれを想像し、急な階段を登ったり降りたり、さらにずっと先まで続く長城を眺めたりしながら過ごした。

私達はこの時、中国で初めて日帰りのツアーに申し込み、中国人ガイドと数カ国の個人旅行者、合わせて10人程で廻った。
ツアーなので明十三陵と北京オリンピックで使われたスタジアムも巡り、もちろんちょこちょこ土産屋にも連れて行かれる。トータルとしては値段の割に満足なツアーだったと思うが、中国人ガイドの英語が早口な上に中国語に聞こえるアクセントで、母国語が英語の参加者ですら理解するのに苦労していた。また車を降りた所で、個別にチップを要求された上に金額が少ないとまで言われ、少々嫌な印象が残ってしまった。
それでも途中で「お茶博士」という烏龍茶の工場兼お土産屋で試飲させてもらった烏龍茶の味は、今まで知っている烏龍茶と同じものとは思えない美味しさで、高級茶葉を買って行こうかと悩んだ程。普段自分たちだけで観光すると土産物屋など立ち寄らないので、新発見である。さすがに高いし荷物になるという事で我慢したが、哲郎氏は未だに未練があるようである。

それと余談だが、後から違う国で出会った中国人によると、中国でのガイドや運転手はかなりの低賃金で雇われているそうで、チップをもらおうとするのも分かると言っていた。なるほど彼らの給料は私達が思うよりずっと少ないのであろう。面と向かってチップを要求された事に腹を立て、大人気無い態度を取ってしまった事が悔やまれるが、言い方もありますよね。。。と言い訳したい所である。


他にも北京には頤和園、天壇公園などの歴史的名所があるが、入場料が高いので行かなかったものも多い。その分胡同(ふうとん)や市場、屋台街などをてくてく歩いて回り、公園で中国人がよくやっているチェンズという羽を蹴る遊びを真似してみたりした。

また屋台ではサソリに挑戦したが、油で揚げればただの油味である。
羊肉の串焼きは後からかける山椒が決め手で、いつも「シャオ(少し)」と言うのだが、なかなかのスパイシーさ。肉の癖や匂いがあれで消えるのだろう。サソリは観光客用という感じだったが、羊はどこでも安く売られていたので、その後もビールのつまみによく購入した。   

tabi_photo9_5.jpg …昔ながらの胡同の裏路地…


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