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tabi_photo67_4.jpg …道端にいた綺麗な野良牛と共に…



~最南端カンニヤークマリ~

ラーメーシュワラムの宿を早朝に出発し、バスに乗ること10時間。
運転手がご飯買いに行っていたら自分たちも何か探したりして、長距離ローカルバスの乗り方にも慣れてきて、やっと到着したインド最南端の町、カンニヤークーマリー。

宿はまあまあの値段だけれど、ヒンドゥー教の聖地であり、巡礼者が来る観光地だから仕方ない。
屋上から海の眺めも楽しめる、いまだかつて無い大きなホテルに宿泊。(決して綺麗では無いけれど、、)
何しろ海に囲まれる最南端。
海から上がる日の出と海に沈む夕陽が見られる場所という事で、お日様大好き日本人(笑)もちろん堪能する。

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翌日は教会や大きな駅舎、ヒンディー寺院などを見学して、5、6世紀の南インドの詩人、ティルヴァッルヴァルの像が建つ島の隣の寺院の建ってる方の島に渡ってみる。

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最南端のその場所は強風が吹き荒れ、吹き飛ばされそうになりながら散策してみたが、インド人向けのテーマパークのような観光スポットらしく、ひたすらウキウキしたインド人観光客が沢山いる場所だった。(もちろん巡礼地!)

ガートにも人は沢山いたけれど、とにかくインド人が張り切って観光、巡礼に来る場所で、厳かな感じよりは家族や親族でここに来られたことをとても喜んでいる様子が伝わってくる賑やかさ。

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この町で私たちが出逢ったものの一つが、ロティ。
お店は小さいけれど、店員のおじさんが紳士的で、いつも私たちを気遣ってくれ、とても居心地がよく毎晩通ったお店で、「ナン」でも「チャパティ」でもなくカレーと共に食べたのが「ロティ」
このお店で食べたロティはチャパティを油で揚げ焼きにしたようなもので、ベジ食に物足りなさを感じていた哲郎氏も気に入って何度も何度もおかわりして、店員さんが通りかかる度に「ロティ?」と聞いてくれるようになった(笑)

私たちは2人で最高10枚食べたけれど、普通のインド人は何枚くらい食べるのかしら?
これってさすがに食べ過ぎだろうなーと思いつつ、その日はロティ食べ放題と決めて挑戦したから悔いなし!

同じお店で、10人前後のグループが料理にいちいち文句を言って、大量に食事を残して出て行く場面に出くわしたけれど、、、私たちにとっては美味しかった、忘れられないお店。
もう一度あのロティが食べたいな〜と思い出す。


そしてもう一つ、忘れられない出来事。
ちょうどこの町で、私たちは叔母の死を知った。
南部の町に来てメールチェックができずに、知らせから10日も経っていて、もうどうしようもない。
闘病生活をしていた叔母は、旅の前に会った時、誰よりも自分たちの無鉄砲な出発を応援してくれていた。 優しい叔母の事が思い出され、とても寂しくやり切れなかったが、きっと見守ってくれていると信じ、海に向かってこのまま旅を続ける報告をしたのだった。

  

tabi_photo67_5.jpg …海とお日様はどこで見ても、パワーをもらえる!…
 


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