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tabi_photo71_1.jpg …質素に見えるけれど、意外と美味しかったケーキ…



~ゴア~

ゴアのビーチへ向かう前に、オールドゴアを観光しようと思い立ち、パナジというゴア州の州都で宿を探す。
この先もバス移動なのでバスターミナル周辺でと思うが、高級そうなホテルを避けるとなかなか宿がなく、大きな都市の壁にぶち当たる。
諦めて高級ホテルに泊まるとか、別の街に移動するとか色々選択肢はあったのだけれど、運命というのか試練というのか、その日は「もうここでいいやー」と投げやりな感じに決めた宿が、まあ壮絶なこと。。。

実はこの直前にも、インド人のおじさん達が上半身裸で寝転がっているような宿で、強烈に虫が出る部屋に泊まったばかりだったのだが、今回のがワースト!!
小さなビルの一室が宿になっていて、シャワーもトイレも付いている部屋だったのだが、どうにもいかにも怪しい。。。

この明らかに今夜起きるホラーな状況から少しでも逃げるべく、荷物だけ置いて、オールドゴアの教会を見に行く。


オールドゴアは16世紀から18世紀の間、ポルトガル領インドの首都とされた場所だそうで、世界遺産にも指定された様々な会派の教会が残されている。

日本でもとても有名な『ザビエル』さんの棺が置かれている、ボム・ジェズ教会も訪れた。
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当時ヒンドゥー教から無理矢理改宗させられた人々のことを思うと、植民地時代の名残が世界遺産になっているというのも、複雑な気持ちがする。
またその逆も然りで、ポルトガルからキリスト教を広めようと、見ず知らずの言葉も通じないこの地に降り立った宣教師たちは、自分たちが信じる神のことを伝えるべく奔走したのかと思えば、さぞ大変だったろうとも思い至る。

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そんな事を考えながら教会で穏やかな時間を過ごしたお陰で、私がこの後一晩、ちょっと大変な部屋に泊まる事なんて、所詮小さな事ではないか!などと自分を励ましつつ、恐怖の夜がやってくる。。。


この夜の私たちの部屋には、ハエ、蚊、ゴキブリ、ネズミにベッドバグの大行進というオールスター登場。

そんな『きゃーーーーっ』と叫んでしまいそうなホラーな状況でも、やっぱり眠ってしまう(眠れてしまう、、)私。
絶対に眠れない哲郎氏は、私に寄ってくるベッドバグと一晩中闘ってくれたそうで、感謝。

そして、この旅最悪の夜が、よりにもよって、私の誕生日だったというオチまでつくので、死ぬまで忘れないであろうエピソードとなった。


そんな悪夢の夜を乗り越えた翌日には、ゴアのバガビーチまでたどり着き、(私たちにしては)高級ホテルで一泊する。
昼間っからウエルカムビアーなんてものがあったりして、ホッと一息。

インドは州によって法律が違うので、キリスト教徒が多いゴア州は、アルコールが自由に買えて自由に飲めるのが、旅人にとって大きなポイントなのである。
町にもボトルショップが沢山あって、しかも安い!!

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バガビーチは、パーティー好きやヒッピーが集うビーチからは外れており、程よく人がいて程よく寂れている感じが、私たち夫婦にしっくりきたので、ゆっくりできる宿に移動して3日ほどビーチを楽しむ。

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本当は1週間くらいいられたら、もっとのんびりできたのかもしれない。
しかし、超有名観光地なだけに、アルコールは安いが宿やレストランはそこそこ高く、貧乏性の私たちにはちょっと負担。
そんなちょっとしたお金の負担は、心の安らぎを妨げるので、この3日で色々情報を調べ、また北上する事に。

この時インドに入ってちょうど1ヶ月。
今思えば、ほんの1ヶ月で随分頑張って回ったものだなーと感心してしまう。
でも当時は必死に進む事が、自分たちのやるべき事だと思っていたんだな。

  

tabi_photo71_7.jpg …ビーチ沿いのカフェで初めてのフッカー(水たばこ)…
 


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